福岡市民の「庶民の味」 もつ鍋専門店「楽天地」の戦略 初ランチや商品開発…新規店も続々

博多駅周辺に点在するもつ鍋店で最大規模に

 もつ鍋専門店「楽天地」(福岡市)が新規出店を積極展開する戦略に乗り出している。10月下旬には福岡市博多区に「博多駅前店」を出店。12月中旬には同市中央区で「天神大名店」をオープンし、キャナルシティ博多近くで来秋開業に向けて建設が進むホテル併設型複合ビルにも「キャナルシティ前店」の出店を計画していることが判明。新規出店はこの1年間で連続3店に上り、飲食業界やもつ鍋ファンの注目を集めそうだ。

 博多駅前店はJR博多駅近くの5階建てビル1~4階に入居。店舗面積は約200平方メートル、客席150席。博多駅周辺に点在するもつ鍋店で最大規模になるという。近くの旧博多駅前店は「博多駅前2丁目店」に店名変更した。天神大名店は、天神西通り沿いにある6階建てビルの1階で、ラーメン店「一蘭天神西通り店」の南隣。店舗面積約110平方メートル、客席80席。キャナルシティ前店は店舗面積約100平方メートル、客席は70席程度になる見通し。

初めてランチタイムにも対応

楽天地は1977年に創業した。看板のもつ鍋はしょうゆ味のだしで小腸や大腸、センマイなど6種類のもつ肉と、山盛りのニラやキャベツを煮込んで食べるスタイルが人気。1人前990円(税別)というリーズナブルな価格も好評を集め「庶民の味」として広く市民に親しまれている。

 天神本店を1号店に天神西通り店や西中洲店などがあり、一連の新規3出店で計9店舗となる。創業以来続く「もつ鍋一筋」の営業スタイルは変わらないが、今回は新機軸にも挑む。大名や西通り周辺が日中も人通りが多い点を踏まえ、天神大名店では初めてランチタイムにも対応(来年1月中旬から)。キャナルシティ前店は入居ビルで中核施設となるハイグレードホテルに合わせ、高級志向のメニューを開発中という。

土産品の商品開発も

一方、常温保管できる土産品の商品開発も進めており、もつ鍋セット(2人前、1490円)ともつ鍋ストレートスープ(540円)を商品化。12月から福岡空港とJR博多駅の土産品店で販売するという。

 楽天地は「もつ鍋は、豚骨ラーメン、辛子めんたいこと並ぶ『博多の三大グルメ』の一つ。老舗の務めとして、もつ鍋を国内外からの観光客にも一層アピールしたい」と話している。

西日本新聞社